イタリアンレストランガイド イタリアへ旅行された方の中から、よくこういう声を耳にします。
「本場のイタリアレストランへ入って食事したのにちっとも美味しくなかった。」
「日本のイタリアレストランのほうが、ずっと美味しかった。」多分こうおっしゃる方の多くは、ツアーで行かれて、食事したレストランがツアー 客専門のリストランテであったか、フリーで行かれても行き当たりばったりの リストランテで食事されたのではないかと思われます。
見知らぬ国(場所)で美味しい料理に巡り会うには、やはりそれなりの努力が 必要です。
その一番手っ取り早い方法が、確かな「レストランガイド」を手にして、御自身の 足で歩きまわることです。日本のガイドブックでもいいでしょうが、私は是非 現地の書店で「リストランテガイド」の本を一冊買い求めることをお勧めします。現在イタリアの書店ではおそらく少なくても10種類以上のガイドブックが並んで いると思います。しかし、その中で売れ筋と言うか人気が高いものは次の 4冊に尽きるでしょう。写真左から順に。
- “ESPRESSO” :イタリア人ジャーナリスト達の間でも評価の高い同名雑誌社から 出版されるガイドブック。しかし、読みづらい点(特に外国人には)が欠点。
- “VERONELLI” :レストランガイドの老舗的存在ではあるが、その信憑性に首を かしげるイタリア人も多い。取材リストランテへ事前に連絡してから堂々と記者が やって来るとかいう噂も耳にしました。真相はいかに。
- “GAMBERO ROSSO” :私がイタリア滞在中、ずっと座右の書として常に肌身離さず 持ち歩いたのがこのガンベロ・ロッソです。なによりも、事細かな採点と詳しい 説明、見やすいページ作り、そして詳細な地図(旅行ガイドの比ではない!)まで 付いてまさに至れり尽くせり。私の一押しのお勧めガイドブックです。
- “MICHELIN” :世界的な権威のあるご存知フランスのミシュラン・タイヤが出す ガイドブック。しかしホテルと併用になっており、レストランそのものの詳しい 説明はなく、例の☆☆☆の評価もフランス人が見たフランス料理を基準にしている 感が拭い切れない。それに、はっきり言って読みにくいし調べにくい。
以上が私の独断と偏見のレスランガイドブック評価であります。
それでは、具体的にこのガンベロロッソの読み方をお教えしましょう。イタリア語 が出来ないですって。ご心配なく、私の解説で分からなくても十分使いこなせます。 それがこのガイドの素晴らしいところ。
では、具体的に実際のページを見ながら説明しましょう。巻末のINDICE(索引)から調べますが、LOCALITA'(都市名)とANALITICO (レストラン名)の両カテゴリー別にアルファベット順に並んでいます。
ここでは、リストランテ名「DOLADA」と町名「PIEVE D'ALPAGO」で調べます。 白抜きの文字で町名、次にリストラン名、住所、電話番号と列記されます。
その後のメトロノームマークは、RAPPORTO QUALITA'/PREZZOと呼ばれ、値段と 料理のヴァランスが妥当かどうかを表します。+側がVANTAGGIOSO(優れている)、 真ん中がCORRETTO(適正)、−側がSVANTAGGIOSO(好ましくない)との評価です。
特に普通は青色ですが+マークの中でも特に優れた店にはOSCARが与えられ、 その色は赤くなります。(隣のDA BURIANI参照)次にFORCHETTA(フォーク)のマークですが、これは総合評価での得点状況を 表します。TRE FORCHETTE(3つフォーク)は100点満点中90〜100を、DUE FORCHETTE (2つフォーク)は80〜89、UNA FORCHETTA(1つフォーク)は70〜79を表します。 隣の数字がその得点を表します。
下の少し小さな文字と得点は得点の内訳です。
CUCINA(料理)60点満点、 CANTINA(カンティーナ)20点満点、 SERVIZIO (サービス)10点満点、AMBIENTE(ロケーション、雰囲気)10点満点、そして 特に魅力的な要素がある店には BONUS(ボーナス得点)として最高5点まで追加 されます。その下がCHIUSO(休日)曜日名はlunedi(月曜日)、martedi(火曜日)、mercoledi (水曜日)、giovedi(木曜日)、venerdi(金曜日)、sabato(土曜日)、domenica (日曜日)です。
Ferie(ヴァカンス期)には特に注意してください。イタリアではヴァカンスに一月 休業するのは決して珍しくはありません。この点をしっかり知っておかないと、折角 尋ねてもお休みだったりします。都市部では8月に集中し、地方では(特にリゾート地) では、ヴァカンスが終わった後の9月に多い傾向です。また新年明けにも多く見られ ます。
Coperti(一般には席料):パン代テーブルクロス代とお考えください。日本では席料 をとるレストランは一般的ではありませんが、イタリアではほとんどのリストランテ では常識です。
L(リラ):ワインなどの飲み物を含まないディナー料金の一人分の目安です。
そして各種クレジットカード、駐車場の有無です。イタリアでは、余りクレジット カードは普及していませんので最初に尋ねておくのが懸命でしょう。
そして、このガイドブックに載っている地図ですが、これが意外と重宝します。 普通の旅行ガイドにまずないような地方や小さな町の地図までしっかりあり、 観光案内所や主要なポイントまで載っているのです。
ツアーを離れて初めての土地を旅行する場合、地図があるのとないのとでは 天国と地獄(大袈裟でなく)くらいの違いがあります。私は、日曜日、月曜日、 そして夜遅くなって観光案内所がすでに閉まっている時などは何度救われたか わかりません。そんな意味でもイタリア旅行必携のガイドと私は推薦します。
