辰巳雑筆

Tatsumi's Memorandam



その名は麗しき一篇の詩 〜赤髪海賊団  01.19.2003


ベン・ベックマン Ben Beckman

人名「Ben」の略称としてポピュラーなものの一つはBenjamin=ベンジャミン、英語の男性名としてはよくあるもののようです。
ベンジャミンは木の名で、その特徴は何といってもしなやかな枝と幹。何しろ幹で三つ編みができるくらいで、籠に編んだり網に仕立てたりしたものが花屋さんでよく見られます。また、花も素敵で、薄紫色のふわふわと可憐な花びらがつきます。
日本では観葉植物の鉢の木のイメージが強いですが、本家ヨーロッパでは庭の木、野の木として野生の印象もあるようです……もっとも可憐な木の花のイメージがあの副船長に似合うかどうかはまた別の話ですけど。
そしてベックマン「Beckman」。
beckとは「指図する、合図する」という意味の動詞で、それにmanがついて「指図する者、合図する者」となります。これは実質的に船を掌握している副長らしい名前ですね。デカい声で号令をかけている姿が目に浮かびます。
しかし、ベンジャミン・ベツクマンとくると……
英語を母国語とする人のアタマには、「紫の花咲くしなやかな枝を振りながら差し招いている男」の姿が見えるのではないでしょうか。

まこと、名とは一篇の詩でございます。ああ副船長、イカス〜と思う人、私もです(*^^*)
余談ながら日本にも『古事記』に登場する名に「コノハナサクヤヒメ」というのがありますが、イメージ的に近いといえど、こちらは「ヒメ」なのが思わず笑いを誘います。副長、眉毛ないのに。。。
もうひとつ、Benedict ベネディクトという名も略すとベンになりますが、こちらは「神に祝福された者」という意味で、これはこれでまたヴィジョンが浮かぶかと存じます。神に祝福されてシャンクスと出会ったのですね。


シャンクス Shanks

※そういえばこの方、フルネーム出ていませんが、まさかDを継いでいたりしないでしょうね。。。

shankは「すね」のこと。名前として使われる名詞かどうか不明ですが、すねにサンマ傷のある人間にあだ名としてつけることはありそうな気がします。ラクダに「マツゲ」と命名する誰かのセンスに近いかと。
ちなみにへたっぴなゴルファーが球筋をひん曲げてしまったときに言う「あちゃー、シャンクしちゃったよ〜」もこのシャンクです。ひん曲がったもののたとえに使われる単語なんですね(笑)。


ラッキー・ルゥ

この名前は超有名、禁酒法時代に暴れまくったシカゴギャングの一人、チャールズ・ルチアーノの通称「ラッキー・ルー」Lucky Luからですね。具体的にどう「ラッキー」だったのか、残念ながらエピソードは知らないのですが、悪運つきたのちはアメリカを追放になり、イタリアへ戻ったようです。
ギャングの名前ということで、彼のまるまるとしたひょうきんな外見に、しかし「海賊」としてのコワイ部分を表しているように思います。
天然危険物さんのエッセイでワタシ初めて気付いたのですが、ベックマン、ルゥともに名前と姓のイニシャルが同じ(B.B、L.L.)なんですね。もと?はマリリン・モンローよろしく芸名、あるいは源氏名として出てきたはやりであるとか。ということは、あるいはこの二人の名もあくまで「海賊としての通り名」であって、本名ではなかったりするのか?というのは勘ぐり過ぎでしょうか。