辰巳雑筆

Tatsumi's Memorandam


Delacureについて  12.02.00


「我が名、ジュラキュール・ミホーク」
鷹の目のミホークの、原作での「名乗り」はこうなっています。どうもあの作品世界では日本語同様、苗字+名前という順になっているらしいので、こちらも姓がジュラキュール、名がミホークということで考えております。

ジュラキュール……どっかで聞いた気がする、というのが辰巳の第一印象でしたが、それが「ドラキュラ」であったことがすぐに分かるや、もしやこの名はドラキュラのフランス語読みか?と興味惹かれてしまいました。同じ頃、別ジャンルの話でドラクロワという画家のことも頭にあがったのですが、これも「de la 〜」系の句のような気がしてくる。ここまで来ると、もともと言語系パズルが大好きな辰巳、いきなりメールを飛ばして、フランス在住経験をお持ちの友人とその姉上に協力を仰いで、大推理大会となりました。


まず、フランス語の基本(^o^;)ということで、「de 〜」は日本語の「〜の」に相当します。発音は「ドゥ」よりも「ジュ」に近いです。たぶん「ドラクロワ」と言ってはフランス人には通じないでしょう(^_^;。 「la 〜」はあとに続く女性名詞への冠詞です。「キュ」という発音はフランス語表記だと「cu」、するとジュラキュールは「de la cure」もしくは「de la curre」ではないか?と、ここまでは自力。あとは友人のつてにお任せしました。

すると、興味深い推理が帰ってきたのです。

民衆を導く自由の女神の絵で有名な画家ドラクロワに代表されるこのフランス人の苗字は「de la croix」、つまり「十字架の」という意味なのだそうです。
そして肝心のジュラキュールですが、

・まずフランス語でない可能性もあり

ええっと思うと、

・ただしフランス語としてつづりをカタカナより想像すると、
「ジュラキュール」は「de la cure」ではないかと思われる

そして肝心の名詞「cure」の意味はなんと――司祭・教会!!
つまり「司祭の、教会の」という意味ではないか、という仮説に辿りつかれたのです。
ただし、Delacureという名前はない(日本語みたいにボカスカ苗字があるわけではないので「ない」ことも断言できるのですね)、よって

・結論=作者の造語ではないか

とのことでした。

ちなみにドラキュラはフランス語でもDraculaだそうです。この名のルーツに関してはそれこそ専門の研究書が出るくらい諸説ありますので、ここでは省きます。


それにしてもすごいですね『One Piece』!たった一人のゲストキャラの名前にかくも深い意味がこめられていたとは。仮にどこかに原典があったにせよ、この名をこの人物に持ってくるセンスは尋常ではないでしょう。さらに言えば、当ジュラキュール城・社交場でLEVINちゃんご報告の、「歴史書に出てきたジュラリキュール公爵」の存在もおおいに気にかかるところです。リキュールって、あのお酒のリキュールなのでしょうか。


というわけで、クリスマスシーズンにどうしても豪華な教会のイメージを立てたくなった管理人の気持ち、お分かりいただけましたでしょうか。ちょうどはかったように素晴らしい画像が手に入って欣喜雀躍の辰巳。職場のフリー画像ソフトに感謝のキスを投げてこのたびのクリスマス仕様エントランスができあがりました。


実はこのあと、「ミホーク」の名にも意外な事実が判明したのですが、それはまた次回ということで。この回以上です。